河芸 古民家英会話スクールリノベーション工事

築50年以上の古民家を、空間デザイナー山野真一が設計デザイン・施行・監理を行った、古民家英会話スクール。

 

デザイン段階で見えてきた施主の要望、、、

①予算の関係で、施主自身で古壁の塗装をDIYしてもらう

②不特定多数が利用する為、耐震性のUP

③建物のメンテナンス費用を減らす為に減築する

④キャスター付の椅子が使える床材と柄を吟味する

⑤各部屋の防音・遮音

⑥教室の為、照明は蛍光灯を主に全てLED照明で考える

 

昔ながらの田の字型の連なる座敷に土間・井戸のある古民家は、長年、空き家で使われていなかった事と湿気の多い土地柄のせいもあって、改修開始直後に想定以上の白蟻被害の問題に直面しました。

床下環境を改善する為にそのまま利用するハズだった床組みを全て解体撤去して防湿シートで湿気を遮断。防蟻工事も行ってからの造作工事となりました。

 

増築されていた洗面と風呂場、離れの外便所を解体して、元の主屋原型に減築。

耐震補強には外部へ耐力面材を貼り、内部は間仕切り壁に構造合板貼りで壁量を増設。

断熱性をアップする為、天井・床・壁への断熱材施行。新たに打設した土間コンクリート下へも、断熱材を設置しました。

 

 デザイン上でこだわった部分、、

①元々あった千本格子戸を活かす

②おくどさん(かまど)生活時に付いた煤けた土壁・梁をデザインに取り入れる

③和柄であり洋柄でもある一松デザインの安価なベニヤ材の床

改修前

改修後